ご家族の声

  • 神農さんのご家族からのメッセージ

    脳性麻痺 男性

    先ず初めに、さくらのスタッフの皆様へ
    常日頃より、息子の結楽にご尽力頂いている皆様には改めて心より感謝申し上げます。
    皆様、健やかに、末永く、お付き合い宜しくお願い致します。

    子供の成長というのは、なかなか親でも気付きにくい事があります。
    例えば、身長や心の成長というのは毎日気付く事ではないかも知れませんが、ふとした時に大きくなったなあと感じさせられます。結楽に関しては特に、ゆっくりとゆっくりと成長しており、些細な変化には喜びもあれば注意が必要になってくることもあるので、どちらも共有しながら彼をサポートしていただければ幸いです。
    具体的なところで言えば、直近では右肘に成長の過程で脱臼癖がついてしまいました。
    言葉には出来ないかも知れませんが、本人なりに前兆のサインや脱臼したタイミングでいつもと違った泣き方をしていたなど訴えは出来ることがあるので、こうした些細な変化を見逃すことは親として残念で後悔でしかありません。ほんの少しの気付きが日々のテーマです。
    皆さんには、日頃より入浴の介助を主にしていただいていて、今では手拭いで肘を固定したスタイルで入浴しています。どのスタッフさんも今のところスムーズに対応して頂いているので感心しています。
    振り返ってみてもクリスマス会や餅つき等、家族にとってもステキな思い出を作ってくれた他にない魅力ある事業所のひとつであると思います。
    さくらに切に願う事は「守破離」の選択を誤らずに先ずは新たな10年を歩んでいただきたい。守り過ぎず、破り過ぎず、離し過ぎず、どうかこれ以降も良好な関係を築いていけますように。
    協力し合いながら、一歩一歩大事にしていきましょう。
    業務的な支援+αの心を忘れずに、一人一人の方に寄り添い、家族を励ましてくれるスタッフを大切に。
    お陰様で結楽も4月より中学生になります。中1の1男の子が何を喜びとし、何を怒りとするか、何を哀しいとし、何を楽しいとするか、表情をしっかり見てみてくださいね。

    父より

  • 正悟さんのご家族からのメッセージ

    脳性麻痺 てんかん 男性

    さくらさんにお世話になって11年になります。高等部を卒業してすぐだったので18歳でした。

    人見知りをしない正悟ですので、ヘルパーさん(皆さん)大好きで、皆さんに良くしていただき、しょう君、しょうちゃんと呼んでいただき本人もニコニコして「ハイ❤」と言って、正悟流のコミュニケーションを取りながら、お出かけに行って大好きな電車・市バスに乗っていつもご機嫌です。そしてイベントにも沢山参加させていただき、バーベキューでは、お肉が大好きなのでよく食べたそうですね(笑)。
    いちご狩りでは、ケーキのいちごは食べるのに、そこで摘んだいちごは食べなかったので、ヘルパーさんには自分の思いをしっかり伝えているんだなと思いました。

    そして母も行きたかったカニを食べに連れて行ってもらって、初めての体験だったのですが、すごくよく食べたそうです(笑)

    正悟は、さくらのヘルパーさんは美味しいものを食べさせてくれはると思っているように感じます。自分の好きな食べ物は全てケーキ❤ 何故かケーキ❤だけは、しっかり言うので、そして「ありがとう」と手を合わせます。

    正悟の気持ちを大切にいつも考えていただき、支援して下さっている皆様に大変感謝しています。
    今年で30歳になる(おっさん?)正悟ですが、いつまでも、しょう君、しょうちゃんと呼んでいただけるような、青年の正悟でいてほしい。母もさくらの皆さんを見習って頑張ります!

    これからもよろしくお願いいたします。

    母より

  • 加賀谷さんからのメッセージ

    自閉症 男性

    ①幼少期は自傷が酷かった。床に頭を強く連打する。畳や板張りを避けコンクリートにフェルトかタイルを貼った固い場所を選んで、まるでバスケットボールのドリブルのように。デパートではギョッとされた。理解出来ないし、止める方法もわからず途方に暮れ、出した結論は「神に祈る」。この子の痛みを我が身と共有するので止めて下さい、と。額と額の付き合いで止んだ。
    ②こだわり。記憶は自分の目で見た映像(視覚)のみ。困ったのは初めての場所に足を踏み入れることが出来ない。車で移動するにも道が違うだけパニックを起こし運転する私に襲いかかった。
    ③以下省略します。

    「さくら」の利用開始時期は②の頃。当初はプールやマクドナルドなど同じ場所へ行っていた。でもそれではこだわりが改善しない。ふと思いついたのが、自転車に乗せたらどうだろうかと。景色が変わっても止まれば転ける。前を走る私を必死に見つめるはず。大人用三輪車から始めた。サドルの「固定」が取れるまで小学校横の小路でヘルパーさん達は根気よく付き合って下さった。ある朝我が家の支援に入ったヘルパーさんの自転車にいきなり息子が跨がった。スイスイ乗れた。この頃には初めての道でも平気になっていた。「よし、琵琶イチや!」と叫んだ私の声が当時代表だった高橋さんに届いた。偶然にも自転車大好き人間だった高橋さんは「おもろい。」と協力をかって出てくださった。ご自身の参加だけでなく伴走車の手配までして頂いた。

    高橋さんは私を非常識な親父と呼ぶ。「非常識」を私は「型破り」と受け取っている。ヘルパーさんが来てくれても活動には漏れなく親父も一緒だ。息子との付き合い方をヘルパーさんに会得して欲しいから。私もさくらを型破りな事業所だと思っている。息子が高等部を出てから進行形を含め4つの事業所を経験してきたが、さくらは一味違っている。利用者から「こんなことをして楽しみたい」との声があると、さくらは全利用者と家族、全スタッフさんに声を掛けて開催してくださった。餅つき、花火見物、BBQ、ボーリング。クリスマス会は小2の女の子のリクエストだったそうだ。私たち利用者家族、全スタッフさんとの横のつながりが大事にされている。つくづく「ホーム」を実感する。そんな福祉処さくらに息子の将来を託したいと思うのは自然だと思っている。

    追記
    私は中国映画『海洋天堂』のジェット・リーになりたい。福祉処さくらには仏映画『スペシャルズ』の「Relais Ile de France」になって欲しい。

    父より