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特等席と男の子

2019.11.22 15:30

『ほら、車イスのお兄さんの邪魔になるから、アンタは下がりなさい』

ドアが開くなり駆け足で僕のほうに近づいてきた男の子、お母さんの『アンタは下がりなさい』の一言でしゅんとなる。

この男の子、よほど運転席の後ろから線路を見たかったんでしょう。

「わかる、わかるよ。運転席の後ろって特等席やもんね。線路見たいもんね。ごめんよ、お兄ちゃんが邪魔してるね」

そう思いながら、その男の子に特等席を譲ろうと車イスのブレーキを外す。

そしたらまた『線路を観たいのはアンタだけじゃないんよ!ほらお兄さんにも謝りなさい』とお母さん。

お母さんがこちらに向けて頭を下げる。

「いえ、大丈夫です」

(でも、違う。違うんですよ、お母さん。僕が特等席にいたのは、線路が見たかったからじゃなくて、たまたまそこが空いてたからなんです!!だからすぐ移動しますよ!!!)

というまめおの心の叫びが届くはずもなく。

そのあとの5分間。男の子と一緒に黙って景色を眺める。

(ま、だれもいない車両に、一人車イスで運転席の後ろでじぃーっと線路見てたら「線路が大好きな車イスのお兄さん」に思うわな…無理もない)

隣の男の子を見たらお母さんに叱られたのもあって、特等席から見ているにも関わらず、笑顔がない。

(ほんまごめんて!!)

楽しみにしていた電車、特等席…

それなのに…車イスのお兄さんが特等席を取っていて、しかもお母さんにも怒られる。

ああ、なんということをしてしまったんだ。

楽しいはずのお出かけを一瞬にして台無しになったんじゃないか…

そんな自責の念に駆られながら、寒空の下、とぼとぼと事務所に向かうえだまめお、2019 初冬。

えだまめお

 

 

2019.11.02 17:24

果たして、まめおはここ数年「間(マ)」を大切にしてきたか、いま大切にしているのかと、自分に問いかけることがあります。ここでいう「間」はタイミングとか呼吸、あるいは繋がりを意味しています。一般的には、モノとモノの間を意味していたり、「床の間」のように一定の空間を意味していたり、「食事をしている間は…」とかいう場合には、一定の時間をあらわしたり、いろんな意味のある「間」ですが、タイミングや呼吸、繋がりという意味合いは、まめおの解釈となります。

 

タイミングという意味の「間」

30数年間という時間の中で、勉強や仕事、恋愛や結婚…人生の節目、そういう意味でのタイミングは今までいっぱい逃してきたような気がしますw

 

呼吸という意味の「間」

呼吸を意識した時、それはディジュリドゥを吹き始めたことがきっかけでした。ディジュリドゥは力を入れて拭いても、口いっぱい空気を溜めて拭いても、全く音が出ません。心を落ち着かせて、全身の力を抜いて鼻歌を口ずさむように、とにかく軽ーく軽ーく、優しぃーく優しぃーく吹かないと、いい音は出ません。自分の気持ちを落ち着ける。これは本当に今でも難しい。

自分の気持ちと呼吸。リンクしています。ディジュリドゥと呼吸もそうですが、例えばイラッとした時、深呼吸をして落ち着かせようと思ってもできません。落ち着くこと自体を忘れがちになっている今日この頃。呼吸を意識したり、落ち着くって難しい。

 

繋がりという意味の「間」

これも、ディジュリドゥを吹き始めて音楽を通じてお友達がさらにできたことをきっかけにして意識した繋がりという意味での「間」。

まめおのまわりにはたくさんの「いい人」がいます。大切にしています。けれど仕事やその他もろもろの事情を理由にして「いま、この人とはちょっと距離をあけたいな」という人がいるのもまた事実。

 

『間を大切にしてきたか、いま大切にしているのか?』

 

タイミング、呼吸、繋がり。この3つの間。今でも大切にしています。これからも大切にします。

 

皆さんの大切にしている言葉はなんですか?―――

えだまめお

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